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Story

出会い。 「定められた運命がひと目惚れという形をとることもある」

上級生のトマとのデートへ向かう途中、信号を待っていたアデルの呼吸が止まる。道の向こうのブルーの髪の女に目を奪われたのだ。すれ違いざまに振りかえり、アデルを射抜くような瞳で見つめる女。一瞬、アデルの視界から、彼女以外のすべてが消えた。

夢にまで出て来た彼女との再会。 「人生に偶然はない」

自分のしていることが全部ウソだと感じたアデルは、翌日トマに別れを告げる。学校でイヤなことがあったアデルは、同級生に誘われるまま夜の街へと出かける。友人と別れて偶然入ったバーに、ブルーの髪の女がいた。女の名はエマ、美学生だった。

人生を変えた体験。 「私は変わったタイプだから」

校門を出るアデルを、エマが待っていた。木の下のベンチに座って、アデルを描くエマ。知的な会話、クールな眼差し、そんなエマにアデルは急速に惹かれていく。週末、美術館へ行き、公園でランチを食べ語り合う。寝そべってキスを交わした二人は、そのままエマのアパートへ向かい、激しく求め合う。

それぞれの両親に紹介。 「乾杯、愛に──」

エマの両親を訪ねたアデルを、二人は自然に娘の恋人として歓迎する。高価なワインで乾杯し、先生になりたいと話すアデルに、優しく助言する両親。別の日、今度はアデルがエマを家に招いた。アデルの両親は絵では食べていけないだろうと心配し、恋人の仕事は何かと尋ねる。エマは、娘の年上の友だちでしかなかった。

人生最高の日々。「私の美の女神で、創造の源泉」

数年後、アデルは教師になり、画家になったエマのモデルをつとめながら、彼女と一緒に暮らしていた。ある時、エマは絵の披露をかねて友人を招いてパーティを開く。そのパーティの後、アデルはエマがパーティの間ずっと親密に話していた、画家リーズとの関係を疑いはじめる…

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